飛行機大好きな私。香港からロサンゼルスまでの所要時間,12時間15分が楽しみで仕方がないくらいです(ちなみに,復路は15時間35分の予定)。
前回のアナハイムへの旅は,ボーイング777。これも大好きな機種なのですが,今回は初めて乗るA350。さぁ,一体どんな旅になるのか。その3は,アメリカ上陸までの機内の旅をお送りします。
さすが最新のA350。機内はすこぶる静かです。成田から乗ったA330は飛行機らしい音と振動がしましたが,A350ではそれがだいぶ軽減されています。そのうえ,機内が寒くない。フリースを脱いでも平気なくらいです。エアコンだけでなく,湿度の問題もあるのでしょうか。飛行機は大好きなのですが,飛行機の寒さは好きになれません。
それから,機内のエンタメも快適。飛行ルートのマップが出る画面にしようとすると,Panasonic Avionics Corporationと書いてありました。だからでしょうか,表示される日本語が正確という印象です。海外の日本語って,ときどきおかしな表現がありますが,そういったストレスがなく使えるのが何とも気持ちいい。
もっとすごいのが,機外カメラ。キャセイのB7に乗った時に感激したのですが,垂直尾翼と主脚の後ろに取りつけられたカメラからの映像を見ることができます。香港を飛び立つとき,林立するビルを眺めながら高度を上げていくさまは,さながら映画のワンシーンのような画面です。
まずは,初めのドリンクサービス。ウィスキーを頼むと,Noとは言われなかったのですが,それまでの間に……ということで,別の飲み物を聞いてくれました。そこで,ビールを頼むと,カールスバーグと青島?酒の2択だということ。カールスバーグをいただくと,これがキンキンに冷えていて最高です。
ラウンジでカールスバーグを飲み,機内でもカールスバーグを飲む。さすがに飲みすぎかと思うので,機内食のときはお茶にしてみました。
フィッシュフライをチョイスしてみたところ,甘酢あんがかかった魚が美味しい。あまり国際線に乗ることはないのですが,幸いなことに,私は今まで機内食で外れた試しがありません。運がいいのか,それとも味覚のストライクゾーンが広すぎるのか。
食後しばらくして,CAさんがウィスキーはwith iceかと聞いてきてくれました。こちらはすっかりカールスバーグで満足して,ウィスキーを頼んだことを忘れていたくらいなのに……。あえてここで言いましょう。香港航空,気に入りました。必要十分であり,かつスマートなサービス。また一つ,好きな航空会社が増えました。
房総半島をかすめたあたりで眠たくなり,3列シートを一人で使って横になります。2時間ほど寝たでしょうか。気づくと,かなり南寄りのルートを飛んでいるようです。香港からロサンゼルスへまっすぐに飛ぶには,千島列島沿いのルートが短いはず。どこを飛ぶかを選ぶのは,ジェット気流が関係するのでしょうか。
深夜のスナックとして,ポップコーンが配られました。その後に,ピザパンがやって来たのですが,それなのに飲み物が来ない。日系なら絶対に一緒に飲み物がやってきますが,甘かった。でも,大丈夫。要求すれば,ちゃんともらえます。必要なことは,ちゃんと口に出して言わないといけません。
お酒はだいぶ飲んだので,ここは水をいただきましょう。すると,CAさんはトレーにたくさん水を入れたコップを入れて持ってきて,希望する乗客に手渡していきました。なるほど,誰かが要求すれば,ご相伴に預かることもできるのかな。
ウトウトはするもののなかなか寝付けず,2度目のピザパンが回ってきました。これは,さすがにNo Thank you。でも,断った後で気づくのです。
「あれ? もしかして,到着前の最後の食事だったのかな?」
いや,そんなことはないでしょう。でも,地図ではアメリカ大陸がどんどん近づいてきます。
「いや,まさかなぁ……」
と考えているうちに,やってきました,2度目の機内食。ヌードルとソーセージの2択だというので,ソーセージをチョイス。もちろん,飲み物はビールを頼みます。
今度のビールは,青島?酒をチョイス。すると,プルタブを開けて手渡してくれたCAさんが,「Enjoy!」と声をかけて差し出してくれました。そうか,Enjoyかあ。
このあたりで,アメリカ太平洋標準時にカメラの設定を変更します。
7:45am,ベルト着用サインが点灯しました。いよいよアメリカです。窓から地上の景色を見ていると,ダウンタウンのビル群やドジャースタジアムが見えてきました。
HX68はLAの街の上で大きく右に旋回し,東からのアプローチで8:08am,LAXのRWY24Rに着陸。しばらくタキシングした後,8:23amにGATE150に止まりました。
まっすぐにイミグレーションへ向かい,kioskで手続きをして入国管理官のところへ。今回は,滞在日数と渡航目的を聞かれたので,「ディズニーランドパークに行く」と言ったら,心なしか入国管理官が苦笑いしていたような……。ともあれ,パスポートにスタンプを押してもらって,無事にアメリカ入国となりました。
8:45amにはTom Bradleyターミナルを出ているので,飛行機が停止してから22分。実際には,ドアが開くまで数分かかっているはずなので,実質20分弱で入国していることになります。Return ESTAの効果は絶大です。パスポートが切り替わったら,こうはいかないんだろうなあ……。まぁ,当分先の話ではあるのですが。